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お米はギフトやプレゼントにおすすめ!5つの理由を解説

「家族や友達、お世話になった人にギフト・プレゼントをあげたいけど、何をあげれば良いかわからない」と迷っている人におすすめしたいのが、お米です。びっくりするかもしれませんが、おすすめするのにはちゃんとした理由があります。ここでは、お米をギフトやプレゼントにするのをおすすめする理由を4つ解説しましょう。 お米がギフトにオススメする理由1.家計の足しになるから 「健康上、ダイエットなどの理由で炭水化物を控えている」「実は米アレルギーである」などの特殊な事情がない限り、日本では主食として米を食べる人がやはり多いでしょう。また、子どもが中学生・高校生など食べ盛りである場合は、毎月大量に米を購入しなくてはいけないことが往々にしてあり得ます。具体的に毎月どれだけお米を購入するのかは、個々の家庭によっても異なるので一概には言えません。しかし、毎月の食費のうち、お米の購入代金が占めるウエイトが高い家庭も多々存在するでしょう。特に「親・子ども・孫の3世代同居世帯である」「子どもが4人以上いる」など、家族構成次第では毎月、数万円分のお米を買わないといけない事態だって十分に考えられます。 このような家庭であれば「お米をもらえると本当に助かる」と思っていても不思議ではありません。「実用品をプレゼントにするなんて」と思う向きもあるかもしれませんが「日々の生活で使えて、しかも節約に役立つもの」をもらえると、やっぱり嬉しいという人も一定数いるでしょう。ギフト・プレゼントとしてお米を贈ることで、受け取った側は食費の節約ができるようになります。節約できた食費を何か他の出費に回せれば一石二鳥です。いわば「家計の足しになる」ことが、お米をギフト・プレゼントとして贈る1つのメリットとして指摘できるでしょう。 お米がギフトにオススメする理由2.お菓子やお酒よりも幅広い人に歓迎してもらえるから 食べ物をギフトにする場合、お菓子やお酒を選ぶ人も多いでしょう。一見、至極合理的に思えますが、注意しなくてはいけない点もあります。確かに、お菓子は日持ちもする上に、見た目も華やかです。しかし、考えなくてはいけないことが数点存在します。例えば「洋菓子は好きだけど、和菓子は好きじゃない(もしくはその逆)」など、お菓子に対しはっきりとした好みがある人に対して、好みでないお菓子を贈ってしまった場合、相手はそのお菓子をどうしたらいいのか戸惑うかもしれません。「食わず嫌いはもったいない」と食べてくれる人もいるかもしれませんが、「やっぱり無理かも」とネガティブな反応を示される可能性はゼロではないことに注意しましょう。 また、お酒も日持ちがする上に、ラベルやパッケージがおしゃれなものが多く、見た目も華やかです。しかし「実は辛口の日本酒が好きなのに、明らかに甘口の日本酒を贈ってしまった」など、相手の好みを熟知していないと、相手を満足させるギフト・プレゼントにはなり得ません。かなり気心の知れた仲でないと、お酒の好みなんてわからない以上、判断が難しいところです。さらに、単純な好き嫌いではなく「糖尿病などの疾患が理由で、医師から間食・飲酒を止められている」「食物アレルギー持ちの家族がいるので、お菓子の材料は細かくチェックせざるを得ない」など、健康上の理由でお菓子・お酒が歓迎されないケースも考えられます。 このような場合、お菓子・お酒を贈ることがかえって相手にとって迷惑になりかねません。特に、ナッツや小麦粉などにアレルギーがある場合、少量でも食べることはもちろん、同じ空間に食べている人がいるだけでも、反応を起こすことは考えられます。周囲がいち早く異常に気付き、適切な処理をすれば大事には至内ケースが多いですが、その時の状況次第では命を落としてしまう可能性すらあるため、慎重にならざるを得ないのです。相手があからさまに「あれ、食べないで(飲まないで)捨てた、他の人にあげた」などと言う可能性は低いですが、食べてもらえない可能性があることは頭の片隅に置いた方が良いでしょう。 さらに、お菓子の場合、消費期限や賞味期限が極めて短いことも往々にしてあり得ます。生ケーキであれば、買った当日中が消費期限になっているのがほとんどです。そのため、遠方に住んでいる人へのギフト・プレゼントには適しません。また、焼き菓子であれば賞味期限が多少長くは設定されていますが、一度にたくさん食べられないなどの理由で、食べきる前に賞味期限が切れてしまうことだってあるでしょう。お米であれば、食物アレルギーがあるなど特殊な事情がない限り、幅広い人に食べてもらえます。また、賞味期限は確かにありますが、ほとんどのお菓子よりは長いため、きわめて保存にも適しているのです。せっかく贈ったギフト・プレゼントを相手に楽しんでほしいと思うなら、お米を贈ることはとても優れています。 お米がギフトにオススメする理由3.洋服やバッグと違い色、柄の好みやサイズが存在しないから ギフトやプレゼントに何を選ぶか悩む人が多い理由の1つに、「相手の好みがよくわからないし、使ってもらえないものを贈るのもどうかと思っている」ことが挙げられます。たとえば、洋服やバッグなどの服飾雑貨の場合、人それぞれに好みがあるはずです。自分にとっては「かわいい、素敵」と思えるものでも、相手にとっては「これはちょっと無理」と思われてしまうことも往々にしてあります。そして、自分で選んで買ったものであれば、早々に手放すという決断ができるかもしれませんが、人からもらったものであれば、なかなか手放す決断をするのは難しいかもしれません。思い切りの良い人であれば、フリーマーケットに出したり、別の知人に譲ったりなど、上手な活用法を考えるでしょう。しかし「人からもらったものを粗末に扱うようで嫌」と思う人であれば、使わないままクローゼットの片隅にしまい、気が付いたら数年経っていたという事態だって起きるのです。 つまり、一歩間違うと「自分の好みでないプレゼントをもらったから、本当は手放したいが、相手の気持ちを考えるとそれも難しい」と、精神的な負担をかけてしまいかねません。いわば「ありがた迷惑」な状態に陥ってしまうのです。また、洋服の場合「サイズがわからない」という問題も存在します。相手に洋服のサイズを聞いて「いつもMを着ている」と答えてくれたとしましょう。この場合「どこのメーカーのMを着ているのか」が問題になります。同じMであっても、メーカーによっても想定している寸法は全く違うためです。しかも、同じメーカーであっても、デザインによって着心地は全く変わるため「普段はMを着ているけど、これはタイトだからLにした方が良さそう」など、微調整が必要なことがあります。このような点を鑑みると、 洋服をギフト・プレゼントにするのはかなりハードルが高いです。 もちろん、気心が知れた仲なら一緒に買いに行ったり、念のためギフトレシート(ギフト・プレゼントとしてもらった洋服に不都合があった場合に返品・交換してもらうためのレシート)をつけてもらったりなど、洋服をあげる方法が全くないわけではありません。しかし、状況次第ではかなり面倒なことになるので、注意が必要です。このような状況を防ぐためには、いっそ「色、柄の好みが存在しないものをギフトやプレゼントにする」ことも視野に入れましょう。贈答用のお米であれば、洋服やバッグなどのように、色、柄の好みは存在しません。きれいなパッケージに包まれているので、そのままギフトとしてあげても大丈夫です。相手も「お米なら、後で食べれば良いわね」と安心して受け取れるので、精神的な負担を感じることもないでしょう。 お米がギフトにオススメする理由4.自分では買わないけどもらったら嬉しいものだから 普段の食材の買い物で、何を重視するかは人それぞれです。「まずは安いことが最優先」と思う人もいるでしょうし、逆に「ある程度出費をしても良いから、ちゃんと美味しいものが食べたい」とこだわって選ぶ人もいるでしょう。しかし、普段の食材の買い物のスタンスがどうであれ「自分では買わないような食べ物をもらえるとちょっと嬉しい」と思っている人は一定数いるはずです。特に、有名ブランド米に対しては「食べてみたいけど、自分ではなかなか手が伸びないから、もらえるなら試してみたい」という意見も散見されます。 このように思っている人がいる以上、お米をギフト・プレゼントにするのは喜ばれるはずです。「おいしいと聞いていたけど、なかなか食べる機会がなかった」人にとっては、ちょっとの量でも試せれば嬉しいでしょう。 また、好奇心が旺盛な人であれば、様々な種類のお米を食べ比べてみたいと思うはずです。しかし、自分で様々な種類のお米を揃えて試してみるのは、結構ハードルが高いかもしれません。最近ではスーパーでも、一人暮らし世帯に向けて、4合程度など少量ずつパッケージされたお米が売っていますが、それらを自分で揃えてまで、食べ比べをしようとする人は少ないです。様々な種類のお米をちょっとずつ詰め合わせた贈答用のセットもあるので、お米をプレゼントにしたいと思う人はチェックしてみると良いでしょう。 お米がギフトにオススメする理由5.縁起物だから 米という文字をよく見ると、八十八という漢字で構成されています。日本においては、八という数字は「末広がり」を意味する、とても縁起が良いものとされています。また、古代の日本においては、米が霊的な力を持つと考えられていました。そのため、神道においては新嘗祭(にいなめさい、秋に収穫された穀物を備えて神様を祭る儀礼)など、米に関連した儀式が多く存在します。このように、日本は文化的・宗教的背景から、お米は縁起物の1つとして扱われているのです。 そのため、最近では結婚式のプチギフトに、小さくパッケージされたお米を選ぶカップルも増えています。お米をプレゼント・ギフトにするというと「ちょっと地味かも?」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。最近ではきれいなラッピングを施したり、おしゃれなメッセージカードをつけたりした、贈答用としても立派に通用するお米が沢山出回っています。年齢・性別を問わず、様々な人に喜んでもらえるギフト・プレゼントとして、お米を上手に活用してみましょう。

ゆめぴりかはどのようなお米なの?おいしさが際立つおすすめの料理が知りたい!

ゆめぴりかはどのようなお米なの?おいしさが際立つおすすめの料理が知りたい!

「ゆめぴりか」は比較的新しい銘柄ですが、おいしさが評価されている人気のお米です。「日本一おいしいお米を」という思いから作られ、その味を守るために品質管理にも力を入れています。今回は、ゆめぴりかの特徴や相性のよいおすすめの料理を紹介するので、ぜひ参考にしみてください。 ゆめぴりかの特徴とは? お米はアミロースの含有量が低いほど強い粘りを持ち、タンパク質が低いほどやわらかく炊きあがります。ゆめぴりかは、「北海287号」と「ほしたろう」を交配させたお米です。北海287号はアミロースの低さから粘りとおいしさを持つお米ですが、収量性がいまひとつでした。そこで、収量性があるほしたろうと交配します。ほしたろうは収量性の高さだけでなく、病気になりにくい性質も持っていました。2つを交配した結果、優秀な品種となって誕生したのがゆめぴりかです。ゆめぴりかは適度な粘りと、ほどよいやわらかさが特徴です。甘みがあり、ツヤのある美しいごはんに炊きあがります。おいしさが高く評価され、ファーストクラスの機内食にも選ばれました。 ゆめぴりかはブラインドテストでも、有名な銘柄をおさえて高い評価を獲得しました。ブラインドテストとは銘柄名を隠して行うテストであり、客観的な評価を得られます。炊く前と炊いたあとの外観・香り・硬さ・粘り・おいしさについて評価するものです。日本穀物検定協会で毎年行われている「米の食味ランキング」でも、「特A」という最高ランクの評価を得ています。有名な銘柄のなかで最も高い総合評価となり、1位を獲得しました。 認定マークやコンテストで品質を守る ゆめぴりかのおいしさや品質を守るため、「種子更新率100%」「栽培適地での生産」「タンパク含有率基準」などの生産ルールが定められています。おいしいお米を作りたいという思いからルールは厳しい基準となっており、その基準は生産者が中心となって決めました。基準を満たしたゆめぴりかには、認定マークが与えられます。認定マークはおいしさや安全・安心の証です。また、毎年「ゆめぴりかコンテスト」という品評会を行い、1番おいしいお米を作った生産者には最高金賞がおくられています。認定マークやコンテストがあることは、生産者のおいしいお米を作りたいという思いを大きくしてくれるでしょう。米作りのやりがいにつながり、品質管理にも役立ちます。 約10年もの研究で誕生したゆめぴりか ゆめぴりかは、日本一おいしいお米を目指して作られた品種です。誕生までには、とても長い年月がかかりました。1997年、品種開発のために交配されていた約15万株が北海道の試験場に植えられ、全国各地の研修者が集結して開発をはじめます。「食味」「収量」「耐冷性」の観点から優れたものを絞り込んでいく作業をくり返し、地道に研究を続けました。そのなかで、理想に近い食味と耐冷性に優れた検体を発見しますが、4年目には収量が不合格となってしまいます。一方で食味の観点はとても優れており、その後も大切に育て続けていました。 2004年になると、研究員らは「特A」級の食味がある品種開発の要請を受けます。大切に育て続けていた種子で再試験に挑戦することにしました。結果は見事合格となり、その後も検証を続けて「上育453号」を誕生させます。これが、ゆめぴりかです。150万株のなかで最も優良なもの1株がゆめぴりかとして認められるまで、約10年もの期間を費やしました。「おいしいお米を作りたい」という思いを持ち続けた研究者たちによって生まれた努力の賜物です。 しかし、ゆめぴりかを全国の人に食べてもらえるはずの2009年には、冷害の発生により不作となってしまいます。2009年は夏の日照不足と、7月中旬以降に低温となったことで冷害が発生しました。これを機に冷害対策を強化し、ゆめぴりかはさらなるおいしさを目指して進化を続けます。栽培マニュアルを作り、基本的な技術を見直しました。2011年になると、全国デビューしたゆめぴりかは食味のよさから注目されます。おいしいと評判になり、その名を有名にしました。 ゆめぴりかという名前は、3000通以上もの一般公募から選ばれた品種名です。「日本一のおいしいお米を」という「夢」と、アイヌ語で美しいという意味の「ピリカ」を組み合わせた造語となっています。名前のとおり、ツヤツヤで美しい見た目に炊きあがり、おいしさでも高評価を獲得した日本を代表するお米になりました。ゆめぴりかの開発研究は長期間に及びましたが、研究者たちの地道な作業のおかげで、誰もが知るおいしいブランド米に成長しています。 ゆめぴりかに合うおすすめの料理 ゆめぴりかは、噛めば噛むほど甘みが広がります。味わい深く、おかずやふりかけがなくても、おいしさを堪能できるといわれているお米です。まずは、シンプルにお米だけで食べてみましょう。適度な弾力があり冷めてもおいしいので、おにぎりやお弁当のごはんにも向いています。時間がたってもパサつかず、おいしく食べられるでしょう。なかでも、お米のおいしさが存分に味わえる塩おにぎりがおすすめです。 比較的どのようなおかずにも合いますが、もっちりとした甘いお米だからこそ、相性がよいおかずとイマイチ向かないおかずがあります。炊き方によるものの、もっちりとしたやわらかさがお寿司には向きません。カレーやチャーハン、丼ものはパラパラに炊きあがるお米のほうが合うでしょう。ゆめぴりかは、味の濃い和食や洋食との相性がよいです。おかずの存在感に負けないお米のおいしさを感じられます。ゆめぴりかに合うおすすめの料理をいくつか紹介しましょう。 肉じゃがなどの煮物 しっかりとした味付けの肉じゃがは、ゆめぴりかのおいしさを際立たせてくれます。しょうゆのしょっぱさが、お米の甘さとぴったりの相性です。甘めの肉じゃがよりも、しょうゆのしょっぱさをきかせた肉じゃがのほうが合うでしょう。基本的に煮物全般に合いますが、しょうゆ味をきかせるようにすると、ゆめぴりかの甘さによく合います。 唐揚げ ゆめぴりかは、食べごたえのある肉料理と相性がよいです。また、お米のもっちり感は揚げ物に合うといわれています。基本的なしょうゆ味の唐揚げのほか、カレー味など味付きの唐揚げも合うでしょう。ネギダレなどに絡ませた唐揚げもおいしいです。揚げた鶏肉を甘酢につけて、タルタルソースで食べるチキン南蛮もよく合います。 焼肉や生姜焼き 焼肉の濃い味のタレは、ゆめぴりかとの相性がぴったりです。お肉とごはんの組み合わせは、子どもがよろこんでたくさん食べてくれるでしょう。北海道でよく食べられているジンギスカンにもよく合うので、北海道生まれのゆめぴりかと組み合わせてみてはいかがでしょうか。生姜焼きとの相性もよいです。キャベツの千切りなど生野菜と一緒に皿へ盛ると、野菜にもタレが絡んでおいしく食べられます。ごはんとお肉、野菜をバランスよく食べられるので、普段生野菜をあまり食べない人にもおすすめです。 ハンバーグ ハンバーグは子どもから大人まで、年齢を問わず人気のメニューであり、ごはんが進むおかずです。濃い味のソースとジューシーな肉汁がおいしく、ゆめぴりかにとても合います。ハンバーグは存在感のある料理ですが、ゆめぴりかのおいしさもハンバーグに負けない存在感を感じられるでしょう。 塩鮭 朝ごはんの定番である塩鮭とも相性がよいです。鮭は比較的どのお米とも合いますが、もっちりとして甘みのあるゆめぴりかとの組み合わせは最高といえるでしょう。ゆめぴりかのもっちりとした食感をいかし、おにぎりにするのもおすすめです。冷めてもおいしく食べられます。 イワシの蒲焼き タレがよく絡んだイワシは、ごはんをかき込みたくなるおいしさがあります。栄養価の高い魚なので、子どもから大人までにおすすめのおかずです。普段はあまりお魚を食べないという子どもでも、蒲焼きのタレがおいしくて、ごはんと一緒にたくさん食べてくれるでしょう。 すき焼き すき焼きの濃い味付けは、ゆめぴりかにぴったりです。割り下のしょっぱさと甘さがお肉や野菜に染み込んで、ごはんと一緒に食べたくなるでしょう。 おいしく炊きあげるコツ 相性のよい料理と合わせることはもちろん、炊き方にもこだわってみませんか。よりおいしく食べるためにはお米の特徴を知り、それに合わせた炊き方をするのがコツです。ゆめぴりかは、ほどよいやわらかさがあります。そのため、炊くときの水分量を少しだけ減らすのが、おいしく炊き上げるコツです。きちんと炊けると美しいツヤがあり、ほどよい粘りと上質な甘みを感じられます。お米をおいしく炊くポイントをあらためて確認してみましょう。...

秋田生まれのお米・あきたこまちの魅力を発信!

秋田生まれのお米・あきたこまちの魅力を発信!

スーパーなどでは必ず陳列されており、価格もお手頃で親しみやすいイメージのあるあきたこまち。品質も高く、日本の食卓にぴったりのもちもちとした食感が大人気で、毎日食べている家庭も多いのではないでしょうか。そんなあきたこまちの魅力やおすすめの食べ方・料理について、これからたっぷりと紹介します。 あきたこまちの特徴 あきたこまちはその名の通り、秋田県で開発されたお米です。コシヒカリの系譜を汲んでおり、モチモチした食感、強い粘りなどを特徴としています。コシヒカリと比べると甘味はそれほど強くなくあっさりした味わいです。和食との相性が非常に良く、どんなおかずにもよく合うオールマイティーさを持ちます。白米はもちろんのこと、その強い粘り気のおかげで、玄米の状態で食べてもパサつかずに美味しく食べることができます。 東北のブランド米の主力品種ですが、今や東北のみならず全国でもトップクラスの人気を誇るお米となり、その人気はコシヒカリに次ぐものとなっています。秋田県で開発されたお米ではありますが、特に品種登録はされていません。そのため、秋田県が最大の産地なのはもちろんですが、岩手県、茨城県や愛媛県などでも栽培されています。秋田県産のあきたこまちに負けず劣らず、各地で美味しいあきたこまちが栽培・収穫されているのです。 スーパーや米店でも購入できますが、重くて運ぶのが大変な場合には、ネットスーパーや米農家のオンラインショップなどで購入することで、自宅の玄関先まで届けてもらえるので便利です。新米の季節には予約注文しておくことで、いち早く旬の味覚を楽しむこともできます。昨今は栄養療法やダイエットの方法として糖質制限が広く知られるようになったことから米を敬遠する人も多くなっていますが、糖質もまた体に必要な栄養素の1つです。もちろん食べ過ぎには気をつけて、主菜や副菜で必要な栄養素をふんだんに摂れるように工夫することが大切です。これからも、日本人が大切に育て愛してきた美味しいお米を大切にし、美味しい食卓を楽しんでいきましょう。 あきたこまちの誕生秘話と名前の由来 秋田県は寒冷な気候のため、晩生種で倒伏しやすいコシヒカリを栽培することができませんでした。そこで、秋田県のような気候の土地でも栽培ができる早生種でコシヒカリタイプの美味しいお米を作りたいという思いから、あきたこまちは開発されました。当時、東北では決して育種が盛んではありませんでした。冷害に強い品種の米を生み出すための国の事業が行われていましたが、うまくいかずに打ち切られてしまったのです。育種には多大な予算と労力が必要だったため、農業試験場も乗り気ではありませんでした。 しかし、そんな中でも時代は変わっていき、お米には量より質が求められるようになっていきました。秋田県は戦後の食料不足を乗り越えて見事に米の名産地になっていましたが、需要に応えて新しい品種を作っていかなければ時代についていけなくなってしまいます。あきたこまちの誕生は、そもそもは1975年に福井県の農業試験場にて、コシヒカリと奥羽282号とを人工的に掛け合わせたのが始まりです。福井県の農業試験場では、この掛け合わせをした次の世代の種は秋田での栽培に適しているのではないかと考えました。そんなわけで、秋田県の農業試験場はこのあきたこまちの元となる種を譲り受けたのです。 この貴重な種より育種作業が進められ、倒伏に強い新品種が生まれました。1981年にこの品種に「秋田31号」という開発番号がつけられたのです。この素晴らしい新品種にふさわしいネーミングをと、ブランド名は公募されました。公募により、新品種は秋田県湯沢市小野の小野小町生誕伝説にちなんだ「あきたこまち」の名に決定したのです。この名前には、美しい小野小町のように、末長く誰からも愛される美味しいお米になるように、という願いが込められています。その後2年間、秋田県内の各地の農家で秋田31号の現地栽培をした結果、最初の食味試験で非常に優秀な結果をおさめることができました。 そんなふうに紆余曲折を経て誕生したあきたこまちは、福井県と秋田県が品種登録の権利を譲り合った結果どちら側も登録しなかったために、全国で栽培されるようになったのです。全国各地で栽培されることで品質が不安定になるなどの懸念もありましたが、栽培法などの技術もどんどん改良されていったため、どこで収穫されたあきたこまちも変わらぬ美味しさと品質を保っていくことに成功しました。あきたこまちは、今や押しも押されもせぬ人気ブランド米に成長し、コシヒカリに次ぐ良食味の米として愛されるようになりました。 今後もまた、進んでいく温暖化に合わせて新しい品種を作っていくことが求められており、今あるコシヒカリやあきたこまちを超えるような美味しさのお米の品種を作っていくことも課題となっています。 あきたこまちによく合う料理とは? あきたこまちは、甘みがあっさりしており旨味の強いお米です。基本的にはどんな料理ともよく合い、冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりにもぴったりです。洋食にも和食にも合い、寿司飯や丼物にしても美味しいなど、オールマイティーにどんなシチュエーションにも合わせられるお米です。そんな中でも特に相性が抜群だといわれるのが薄味の和食です。お米の主張が強すぎずおかずの味を引き立ててくれるので、バランスの良さが際立ちます。 素朴な煮物やお味噌汁などの汁物、焼き物などはもちろん、酢の物や漬物などのさっぱりしたおかずと合わせるのがおすすめです。素材も魚、肉、卵料理など、どんなものでもおかずの存在感を引き立ててくれます。 炊飯器で作れる鯛めし 鯛を丸ごと1匹使った鯛めしは見た目も豪華で、だしが効いて美味しく、お祝い事やパーティーにもぴったりのメニューです。あきたこまちの旨味とあっさりした鯛の味がともに引き立ちます。 材料 あきたこまち3合、鯛:1匹(切り身でも可)、料理酒:大さじ2、みりん:大さじ1、塩:小さじ3分の2、だしの素:(小さじ3分の2)、生姜の絞り汁:小さじ1 作り方 あきたこまちは研いで水気を切っておきます。鯛には塩を振っておきましょう。 クッキングペーパーを敷いたフライパンに鯛を載せて焼きます。 あきたこまちを炊飯器の釜に入れ、料理酒(大さじ2)、みりん(大さじ1)、塩(小さじ3分の2)、だしの素(小さじ3分の2)、生姜の絞り汁(小さじ1)を入れます。さらに、水(3カップ ※600ml)を入れます。 焼いておいた鯛を入れて、白米を炊くときと同じメニューで炊飯します。 炊き上がったら、鯛は一度お皿に取り出し、身をほぐして骨を取り除いてからご飯に混ぜて、できあがりです。 具沢山の五目いなり寿司 あきたこまちにはお寿司のメニューもぴったりです。シンプルないなり寿司も美味しいですが、ここでは具をたっぷり加えた五目いなり寿司のレシピを紹介します。具材はお好みでこんにゃくや鶏肉などを加えてもいいでしょう。 材料【稲荷揚げ】油揚げ10枚、だし汁400ml、しょうゆ大さじ4、砂糖大さじ5、みりん大さじ6 【具材】干し椎茸3つ、ごぼう10cm程度、れんこん70g、にんじん5cm程度、だし汁50ml、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1、みりん大さじ2分の1【寿司飯】あきたこまち1.5合、料理酒大さじ2分の1、酢大さじ2、砂糖大さじ1、塩小さじ1と5分の1作り方 油揚げは湯抜きをしてから軽く絞り、半分に切っておきます。...

日本を代表するブランド米「コシヒカリ」ってどんなお米?

日本を代表するブランド米「コシヒカリ」ってどんなお米?

日本国内で最も栽培されているコシヒカリは、さまざまなブランド米の祖先でもあり、日本を代表するお米です。この記事では、コシヒカリの味の特徴や歴史、どのようなおかず、調理方法が合うかなどについて紹介していきます。 コシヒカリは日本人好みの味で人気 コシヒカリは日本国内で最も作付けされているお米です。作付け割合は全体の33.7%と他を圧倒しており、1979年以降連続で首位を守り続けています(米穀安定供給確保支援機構の「2021年度産水稲の品種別作付動向について」)。北海道と沖縄を除く全国各県で育てられており、その多くが高い評価を得ているのも特徴です。知っているブランド米の名称を聞かれて、「コシヒカリ」を最初に思い浮かべるという人も多いのではないでしょうか。 コシヒカリのおいしさの秘密 コシヒカリは、強い旨みと甘み、もっちりとした粘り気、炊きあがったときの艶やかな美しさが特徴のお米です。お米の主成分である澱粉は、アミロースとアミロペクチンの2種類で構成されており、一般的にアミロース含有量が少なくアミロペクチンの多いお米は、日本人に好まれるおいしさだとされています。コシヒカリは、このアミロースの含有量が少ないお米の代表格です。通常、稲の穂が出て刈り取るまでの登熟期の気温が低いとアミロースの含有量は高くなるもの。北陸地方で生まれ、登熟期の気温が低いコシヒカリですが、長年にわたる品種育成によってこのポイントを克服しています。また、コシヒカリは気候によって品質が左右されにくいことも特徴です。貯蔵期間にも品質が落ちにくいため、全国各地で作られるようになりました。 コシヒカリはさまざまなブランド米の祖先 コシヒカリは味や品質が良いことから、さまざまな品種とかけあわされ、多くのブランド米の祖先になっています。2021年の日本国内の品種別水稲作付け割合を見てみると、2位のひとめぼれ、3位のヒノヒカリ、4位のあきたこまち、5位のななつぼしのすべてがコシヒカリをルーツに持つ品種です。コシヒカリは日本のお米の味のベースとなっているといっても過言ではないでしょう。 コシヒカリの歴史 コシヒカリはさまざまな苦難を乗り越えて開発されたお米です。ここからはコシヒカリの歴史をひもといていきます。 コシヒカリの開発が始まったのは戦時中 日本を代表するお米「コシヒカリの開発」が始まったのは1944年、太平洋戦争の最中のことです。味、品質が良く収穫が期待できる新品種の開発を目的に、新潟県農事試験場で「農林22号」と「農林1号」の交配が行われました。「農林22号」は籾の色がよく、稲の天敵であるいもち病に強い品種です。「農林1号」は、品質と味が良く収穫量も多かったことから戦前は主力になっていた品種でした。この交配によって生まれた1代目の種子は、戦争の影響で栽培にこぎつけることができず、保存。戦後になってようやく栽培が始まり、選抜が進められました。 福井地震の発生 選抜されたもののうち、一部か育成されていた福井県では、1948年マグニチュード7.1の福井地震が発生。試験場も甚大な被害を受けましたが、幸いにも育成を行っていた株には被害がなく、その後も選抜が続けられます。そして、「越南17号」や「越南14号」などが生まれました。この「越南17号」がコシヒカリの祖ですが、当初は全く期待されていない存在でした。「越南17号」はいもち病に弱く、稲の長さが長くて倒れやすいという弱点があったからです。 弱点が多かった「越南17号」の長所とは 全国22県の試験場で行われた試作でも「越南17号」の弱点が明らかになり、味や品質が良いものの育てにくいという評価を受けてしまいました。一方で「越南14号」は、いもち病に強く、籾の色や味、品質がよかったため、期待を集めます。ますます旗色の悪くなる越南17号を救ったのは、「倒れても稲がほとんど痛まない」「倒れても穂が実る」という特徴でした。当時の稲は倒れてしまうと米の価値が下がるほど痛むのが常だったため、この特徴は珍しいものだったのです。 「越の国に光り輝く米」コシヒカリの誕生 倒れても実る「越南17号」は、新潟県の強い後押しもあり、「農林100号」という番号で新品種として正式に登録されます。品種名は、カタカナ5文字以内の美しい日本語であることが条件だったため「越の国(北陸)に光り輝く」という意味を込めて「コシヒカリ(越光)」と命名されました。 新潟県で開発が始まったコシヒカリは戦争や地震という困難を乗り越え、栽培のしづらさは技術によってカバーできるという信念のもとに育成が続けられ、品種として認定されました。その後、全国各地で生産されるようになったのは、追肥時期の目安を数値化するなど、栽培技術を新潟県内の農業者に普及し、安定して生産できるように研究が続けられた結果といえるでしょう。昭和の初め頃まで評価が低かった新潟米ですが、コシヒカリの広がりと共に評価を上げ、新潟県は米どころとして名高い地域になりました。 コシヒカリBLって何? コシヒカリBLとは、コシヒカリを改良し、いもち病への抵抗性を高めたブランド米です。従来のコシヒカリはいもち病にかかりやすいという弱点があり、これを克服するためには農薬を使って栽培する必要がありました。新潟県では農薬の使用を減らし、環境に配慮する目的でコシヒカリの改良を重ねて「コシヒカリBL」を開発。県内に一斉導入しました。BLとはBlast Resistance Lines(ブラストレジスタンスラインズ)の略で、いもち病に対して異なる抵抗性を持つことを意味しています。 コシヒカリBLは遺伝子組み換えで開発されたものではなく、従来の育種方法を用いて15年の期間をかけて改良されました。コシヒカリ同様の強い粘り気が特徴で、品質や食味がコシヒカリと変わらないことから、コシヒカリとして販売されている場合もあります。おいしいお米を品評する「第18回お米日本一コンテストinしずおか」では、コシヒカリBLがランクインしており、従来のコシヒカリ同様、日本各地で作られるようになる日も近いかもしれません。 コシヒカリはどんな料理に合う? コシヒカリは味の存在感があるお米です。献立を考える際には相性を考えるとよりおいしく味わうことができます。 コシヒカリと相性の良いおかず コシヒカリは旨みが強いため、味の濃いおかずにも負けることなくお米のおいしさを実感できるお米です。おすすめの料理は、ステーキ、ハンバーグ、焼肉、トンカツなどの濃い味付けのおかず。おかずとコシヒカリが互いに引き立て合って濃厚な味わいを楽しめます。コシヒカリは、お米の味だけを堪能したいときにもうってつけのお米で、梅干しや海苔、漬物などとも相性が良いです。 コシヒカリと相性があまり良くないおかず、調理法 コシヒカリの特徴であるもっちりとした食感や粘り気の強さは水分を多く含むところからきています。組み合わせによっては、この水分量の多さが「もっちり」ではなく「べたべた」と感じてしまうことがあるので注意が必要です。例えば、チャーハンなどパラっとした食感に仕上げたい料理とは相性が良くありません。ちらし寿司なども、酢飯がべたっとした食感になってしまい、おいしさを損なってしまう可能性があります。また、繊細な味付けや薄味のおかずの場合は、コシヒカリの風味が主張しすぎてしまう場合があります。 お弁当に入れてもおいしい...

お米は品種によって全然違う!強い粘り気が特徴のミルキークイーン

お米は品種によって全然違う!強い粘り気が特徴のミルキークイーン

品種改良の技術向上に伴って、お米の品種は全国各地で300種類を超えます。その数は現在でもなお増え続けており、ミルキークイーンもそうした品種改良の過程で生まれた比較的新しいお米です。お米は品種によって食感や風味が大きく異なるため、品種ごとの特徴をしっかり掴んで食卓に並べたいところ。そこで今回は、ミルキークイーンの特徴と相性の良い調理方法を紹介します。 どうして生まれた?ミルキークイーンの成り立ち ミルキークイーンが生まれた経緯は、1985年に農林水産省が立案した「スーパーライス計画」に端を発します。この計画は従来より美味しいお米の品種を生み出す目的で発足され、1989年から1994年の5年にわたって、茨城県の農業研究センターというところで新しい品種の研究開発が行われました。そして、度重なる研究の末、ついにコシヒカリの突然変異としてミルキークイーンがこの世に誕生します。 スーパーライス計画の主眼は、食味が良く粘り強い新種を生み出すことにありました。そうした開発の経緯もあって、ミルキークイーンは従来のお米に比べて粘りが強く、モチモチしている点に特徴があります。そもそもお米の粘りとは、お米に含まれるでんぷんによってもたらされるものです。でんぷんは主にアミロースとアミロペクチンという2種類の物質によって構成されています。 このうち、お米の粘りに関係しているのがアミロースという物質です。でんぷんにおけるアミロースの含有量が少なければ、お米にはより強い粘りが出ます。一方、アミロース含有量が多くなると、粘りの少ないお米になります。ミルキークイーンに強い粘りがあるのも、このアミロースの含有量が少ない「低アミロース米」だからです。 ミルキークイーンのアミロース含有量は、9~12%程度となっています。約17~23%というコシヒカリなどと比べると、ミルキークイーンのアミロース含有量がどれほど少ないかがわかるはずです。ちなみに、もち米のアミロース含有量は0%で、でんぷんはすべてアミロペクチンによって構成されています。もち米の粘りが強いのは、アミロースが全く含まれていないからなのです。 また、ミルキークイーンは見た目も普通のお米とは異なります。玄米の状態だと、ミルキークイーンは表面が乳白色に白濁して見えます。このことから、「乳白色(ミルキー)クイーン」という名前が付けられました。 冷めても美味しい!ミルキークイーンの特徴とおすすめ料理 ミルキークイーンは食感も普通のお米とは違います。従来のお米より粘りが強いため、よりもっちりとしてソフトな食感を味わうことができます。もち米に近い低アミロース米なので、香りもお餅のように芳醇です。そして、ミルキークイーンのような低アミロース米は、炊き立てではなくても美味しく食べられるという大きな特徴があります。 冷めても美味しいのはなぜ? ミルキークイーンは、たとえ冷めていても美味しさが持続するお米です。その理由は、ミルキークイーンの強い粘り気にあります。ミルキークイーンの強い粘り気は、アミロース含有量が少ないことに由来します。アミロースの少ないお米は、強い粘り気があるだけではなく、しっとりしていて柔らかい点も特徴です。逆にアミロース含有量が多いお米は、硬くパサパサしている点に特徴があります。お米が冷めると表面が硬くなり、食感や味がどうしても落ちてしまいますが、もともと柔らかい米質を持つミルキークイーンは、冷めても柔らかい食感を保つことができ、炊き立てに近い風味と味わいを感じることができるのです。 弁当との相性が良い! 柔らかくふっくらしたミルキークイーンは、冷めても硬くならないため、弁当に詰めるごはんとの相性が抜群です。弁当は作ってすぐ食べるものではないので、蓋を開いたときは基本的に食材が冷めてしまっているものです。しかし、冷めても美味しいミルキークイーンなら、作ってから時間が経っている弁当でも味にほとんど変化がありません。弁当を作る頻度が多いなら、ぜひミルキークイーンを選ぶことをおすすめします。 おにぎりにも最適 弁当と同じく、おにぎりも冷めた状態で口にすることが多い食べ物です。そのため、ミルキークイーンでおにぎりを作れば、冷めても硬くなりにくく、いざ食べるときになってもお米本来の美味しさを味わうことができます。また、おにぎりを美味しく食べるためには、お米の粘り気も重要な要素です。粘りの強いお米のほうが、おにぎりを握ったときにお米とお米がくっつき、形が整いやすくなります。握るときも強い力が必要ないので、米粒を潰さず、ふんわりとしていながら崩れにくいおにぎりを作ることができます。 卵かけごはんのお米にも お米と卵、しょうゆだけで作る卵かけごはんもおすすめの料理のひとつです。卵かけごはんは、素材の美味しさを味わうことができる食べ物。もちろん、美味しい卵かけごはんを作るためには卵やしょうゆにもこだわる必要がありますが、それ以上に重要なのがお米の質です。どれほど高級な卵としょうゆを用意していても、お米との相性が良くなければ美味しい卵かけごはんにはなりません。 卵かけごはんに向いているお米の特徴は、まず粒が大きく、弾力と食感があり、そして米粒がツヤツヤしていること。ミルキークイーンはこれらの条件を満たしており、卵かけごはんと相性の良い品種だということができます。しかも、ミルキークイーンは噛むほどに甘みが出るので、ごはん本来の風味を味わうことができるお米でもあります。この点も、美味しい卵かけごはんを作る条件のひとつです。ミルキークイーンで卵かけごはんを作れば、素材の味が活かされた最高級な一品を味わうことができるでしょう。 濃い味の料理と合わせてみよう 柔らかい米質のミルキークイーンは、濃い味の料理と合わせてみるのもひとつの方法です。煮物や焼き肉などと一緒に食べると、煮汁やタレといったおかずの味がお米の一粒一粒に染み込みます。おかずの味が加わることで、より違った印象のミルキークイーンに変貌するでしょう。また、モチモチした弾力と粘り気のおかげで、濃い味の料理と合わせても存在感を失わないので、さまざまな料理と合わせることができます。 美味しさを引き出すには!ミルキークイーンの炊き方 ミルキークイーンは普通のお米以上に特徴の多いお米です。粘り気が強く、モチモチした食感を最大限に発揮させるためには、ミルキークイーンに合ったお米の炊き方をすることが大切です。もちろん、基本的な炊き方は同じではありますが、ポイントを意識して炊くことでより美味しく炊き上がります。 水を少し少なめにする 一般的なお米を炊く際は、お米1合に対して炊飯器の目盛を1に合わせて炊くのが通常です。一方、ミルキークイーンを炊くときは、お米1合に対して加える水の量を1割ほど減らして炊くのがおすすめです。ミルキークイーンはもともと水分を多く含んでいるので、少し水を少なくして炊くことでちょうど良いもっちりした炊き上がりになります。むしろ、水加減が少なめのほうがミルキークイーン独特の粘り気が引き立ち、より美味しい仕上がりになるのでぜひ試してみましょう。 炊く前に水に浸しておく よりふっくらした仕上がりにしたいなら、炊飯する前にミルキークイーンをしばらく水に浸しておくのもポイントです。お米を水に浸けておくことで、水分が粒の中心まで浸透し、炊いたときにより瑞々しくふっくらと仕上がります。お米は季節によって状態が微妙に変わるので、夏は30分、冬は1~2時間を目安に水に浸してから炊飯するようにしましょう。 炊飯後はすぐにしゃもじでかき混ぜる ミルキークイーンの特徴は食感の柔らかさにあります。しかし、炊飯後に何もしないで炊飯器の中に放置していると、お米がかたまってミルキークイーン本来の柔らかさが失われてしまうことがあります。ですから、炊飯後はすぐにしゃもじでお米をかき混ぜましょう。お釜の底にしゃもじを入れて、優しくかき混ぜるのがコツです。あまり乱暴にかき混ぜてしまうとお米が潰れてしまうので、なるべく米粒を潰さないように意識してかき混ぜると良いでしょう。 ブレンド米にも挑戦してみよう ミルキークイーンはブレンド米としても活用しやすいお米の品種です。もちろん、単体で食べても十分に美味しいお米ではありますが、他の銘柄と混ぜて食べることでまた違った味わいを感じることができます。特に、ミルキークイーンの強い粘り気は、精米から日数が経って乾燥してしまったお米を復活させることにも役立ちます。...

ひとめぼれは「オールマイティー」なお米!特徴や味、おすすめ料理をご紹介

ひとめぼれは「オールマイティー」なお米!特徴や味、おすすめ料理をご紹介

香りとうまみ、甘みのバランスが良く、幅広い料理に合うお米を探しているなら「ひとめぼれ」がおすすめです。ひとめぼれは流通量が多いため、購入したことがある人も多いのではないでしょうか?この記事ではひとめぼれをもっとおいしく味わうために、特徴や味、相性の良いおすすめ料理を紹介します。 ひとめぼれとは? まずはひとめぼれがどんなお米なのか知っておきましょう。ひとめぼれの基礎知識を紹介します。 ひとめぼれ誕生のいきさつ ひとめぼれは1991年に宮城県の古川農業試験場で生まれました。ひとめぼれ誕生のきっかけとなったのは、1980年に起こった大冷害です。それまで宮城県ではササニシキが多く作付けされていましたが、冷害によって大打撃を受け、冷害に強い新品種の育種に取り組むことになりました。研究の結果、味の良いコシヒカリと、冷害にも病気にも強い初星(はつぼし)の組み合わせによってひとめぼれが誕生することになったのです。ひとめぼれは育てやすい上、味と香りも良く粘りも強かったため、わずかな期間で人気の品種になりました。 名前の由来 ひとめぼれは色ツヤが良く味もおいしいことから、「見た目と味に”ひとめぼれ”するようなお米」を表現して命名されました。ひとめぼれという名前は全国から集まった3万8,000件以上の応募の中から、宮城県庁の命名審査会において選ばれたものです。ひとめぼれが誕生した当時、地名や米の特徴が入っていない名前は珍しかったようです。 生産・流通量はコシヒカリに次ぐ第2位 宮城県で生まれたひとめぼれは高い評価を得て、東北地方を中心に作付面積を伸ばしていきました。現在では全国各地で栽培されていて、ひとめぼれの生産量・流通量はともにコシヒカリに次いで第2位となっています。コシヒカリに負けないおいしさがあり、コシヒカリよりも粒が大きいのにもかかわらず、価格的には手ごろなのが人気の秘密です。 ひとめぼれの主な産地 ひとめぼれは東北地方を中心に日本各地で作付けされています。主な産地はひとめぼれが生まれた宮城県のほか、岩手県、秋田県、山形県、福島県などです。九州や沖縄でも作付けされています。同じひとめぼれでも産地によってそれぞれ味が異なるといわれているため、食べ比べしてみるのも良いでしょう。 ひとめぼれの見た目と味の特徴 よく「バランスが良い」と表現されるひとめぼれ。ここでは見た目と味の特徴を紹介します。 見た目の特徴 ひとめぼれは粒が大きめで、丸みがあるのが特徴です。ほかの銘柄に比べると、白さとツヤがあります。炊き上げると粒がぷっくり、ツヤツヤして美しく見えます。 味の特徴 ひとめぼれは、味のバランスが非常に良いお米です。程よい粘りとうま味があり、香りも良好。炊き上がりはふっくらとしていて、お米の一粒一粒に存在感があります。コシヒカリに近い甘みがありながら、口当たりはさっぱり。そのため、和食はもちろん洋食や中華といったこってり味のおかずにもよく合います。食感はやわらかめでのどごしが良く、冷めてもおいしいのも人気の秘密です。幅広い料理に合う飽きのこない味なので、毎日食べるお米にうってつけです。 ひとめぼれを選ぶポイントは? ひとめぼれは香りも食感も良いお米ですが、よりおいしく食べたい場合は選び方も大切です。ここでは、ひとめぼれを選ぶときに確認したいポイントを紹介します。 産地にこだわる ひとめぼれは全国各地で栽培されていますが、もともとは宮城県の古川農業試験場で誕生したお米です。つまり、宮城の気候風土に合わせて研究され、生み出された品種といえます。原産地である宮城県産のひとめぼれは食味も良く、一般社団法人日本穀物検定協会によって行われる「米の食味ランキング」でも毎年高い評価を得ています。このランキングは複数産地のコシヒカリをブレンドしたものを基準米とし、基準米と試験対象の産地品種とを比較して評価します。評価は5段階で、基準米とおおむね同等のものが「A’」、基準米よりも特に良好なものが「特A」、良好なものが「A」、やや劣るものが「B」、劣るものが「B’」です。 精米したてのものを選ぶ お米は精米してすぐが一番おいしいといわれています。これは、お米の表面の脂質が時間とともに酸化していくためです。酸化が進むとお米本来の粘り気が失われ、もちもち感がなくなって味が落ちてしまいます。そのためおいしいお米を食べたいなら、こまめに精米するのが一番。一般的には、精米してから夏場は2週間程度、冬場は1ヶ月程度で味が落ちるといわれています。玄米で購入し、食べる直前に自分で精米するのも良いですが、やはり手間がかかります。そんなときは、精米したてのお米をこまめに購入するのも一つの手です。精米したてのお米を定期的に配送するサービスもあるので、利用してみてはいかがでしょうか。 栽培方法をチェックする おいしいだけではなく安心・安全なお米が欲しいという場合、栽培方法もチェックしてみましょう。市販のお米の中には「特別栽培米」と表示されているものもあります。特別栽培米とは、生産地域の慣行レベルに比べて、節減対象農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量が50パーセント以下で栽培されたお米のことです。 ひとめぼれのおいしい食べ方 ひとめぼれをおいしく味わうために、炊飯の方法を押さえておきましょう。ここではお米をおいしく食べるための4つのポイントを紹介します。 水にこだわる お米を研ぐときは、水にもこだわってみましょう。水道水の場合、お米ににおいが移ってしまうことがあるといわれています。浄水やミネラルウォーターを使えば、水道水で研ぐよりもおいしく炊き上がります。水を入れたらお米を軽くかき混ぜ、水を捨てましょう。これを2~3回程度繰り返してお米を研いでください。なお、お米を洗ったあとにざるで水を切って放置するのは、お米が乾燥するため避けた方が無難です。もしも必要な場合は、濡れたふきんをかけて乾燥を防ぐと良いでしょう。 しっかり水につける...